ホーム >> 事務局からのお知らせ:平成19年12月13日社会貢献フォーラム 「安心・安全な社会を目指して 〜社会・地域ができること〜」B【第2部】

いじめや虐待が社会問題化して、およそ四半世紀。この間、官・民とも、この問題の解決のためにさまざまな試みを行ってきましたが、ほとんど成果は上がっていません。
今回のシンポジウムは、第1部に引きつづき山根基世さんの司会で、それぞれ異なった立場からいじめや虐待の根絶に取り組む3人のパネリストが参加。それぞれの活動をご報告いただき、問題解決のヒントを探ろうという企画でした。 埼玉大学教育学部附属教育実践総合センターの中村正宏教授は、長年、小学校という教育の現場で学童や生徒指導に携わってきた経験をふまえ、また、現在の研究をとおして、真正面からいじめ問題に取り組んでいます。 最近の学童の傾向として、中村教授は「基本的な生活習慣がきちんと身についていない」と指摘。その要因として、自然の中で遊ぶことが減ってしまったことによる“自然体験の減少”、核家族化の進行や生活パターンの変化による“生活体験の減少”、祖父母や親戚などとのふれあいが減ってしまったことによる“家族体験の減少”、学力や学ぶ意欲の低下などを上げました。 また、あいさつのできない子どもたちも多くなった、と。そして、自然・人・本・家族・地域との関わりを広げていくことが、いじめ問題の解決のなんらかの糸口になるのではないかと見解を述べました。 竹内健二さんは、埼玉新聞社の「埼玉からいじめ・虐待をなくすために」キャンペーンを担当。現場の最前線から、埼玉新聞社が社を挙げて取り組んでいるキャンペーンの内容と成果を報告しました。
県内の保育園・幼稚園・小学校・中学校に通う全園児・児童・生徒に配布されました。 県民にいじめが身近にあることを認識してもらうことで、社会全体でいじめ問題を解決するための第一歩を踏み出そうと訴えました。このハンドブックは、フォーラム参加者全員にも配布されました。 南聖祐さんは大阪府遊技業組合連合会青年部会長として、毎年クリスマスに行われている「未来っ子カーニバル」というイベントを指揮。
2006年には全日本社会貢献団体機構が設立した社会貢献大賞で、第1回の大賞受賞に輝きました。 「未来っ子カーニバル」は、クリスマスを両親とともに過ごせない施設の子どもたちを招き、参加型のイベントあり、ショウありの手づくりイベント。 昨年は大阪・なみはやドームにて、2,000人近くの子どもたちが参加して行われました。
直接、いじめや虐待の根絶を謳ったイベントではありませんが、参加者のなかには親からの虐待やいじめが原因で、施設に暮らす子どもたちも少なくありません。 司会の山根基世さんが、3人の活動の発表をとおして、「ひとり一人が自分の持ち場で、いい仕事をしていこうとがんばりつづけていると、おのずと世の中はよりよいものになっていくんだと実感しました!」とこのシンポジウムを締めくくりました。
|
1979年埼玉大学経済学部卒業後、埼玉県内小中学校教諭を経て埼玉県教育委員会委嘱となり「新学習指導要領等に基づく教育課程の編成及び実施に関する研究」の研究主任・社会科主任を務める。その後、埼玉県教育局生涯学習部生涯学習科主査・社会教育主事、東松山市教育委員会教育総務部指導課・学校教育課の指導主事兼主査、東松山市立高坂小学校教頭、埼玉県教育局生涯学習部生涯学習課主任社会教育主事・管理部文教政策室長付副室長を経て、現職。
1964年大阪府に生まれる。1988年上智大学経済学部卒業。2001年大阪府遊技業協同組合理事就任。2004年第11代「大阪府遊技業組合連合会青年部会長」に就任し、約60名の青年部会員の先頭に立って、創造的かつ斬新な発想で新しい遊技業界の未来像を目指し、多彩な活動を展開している。
2004年埼玉新聞社入社、業務局企画部配属。現在、「埼玉からいじめ・虐待をなくすために」キャンペーンを担当している。